アメリカのベル社とボーイング社が共同開発した次世代の航空機とも言える画期的な軍用機である。速度や航続距離等従来のヘリコプターがどうしてもクリアーできなかった問題点を見事に解決した傑作であると思う。但し、開発段階で大きな事故を多発させたため、日本では政治的に利用されて配備反対運動の標的となってしまった可哀そうな歴史を歩むことになる。危険な航空機の代名詞にされたこのV-22もふたを開けてみれば、音は静かだし、事故率も他のヘリコプターより少なくなっている。陸自では九州の佐賀空港に新基地を建設して17機を配備する予定で計画されていたが、地元との調整に時間が掛かり、我家に比較的近い木更津駐屯地に暫定配備された。地元とは言え今まであまり目にすることが無かったV-22だったが、2022年12月4日の木更津防災フェスタと一般未公開の駐屯地創設記念行事に向けた予行演習と本番での展示飛行で初めて目にするV-22をご紹介する。陸自は2015年(平成27年)から4年間で17機のV-22予算化をして、新設された水陸機動団の輸送等に充てる予定の為 グリーン系の迷彩ではなく、米海軍のガルグレィ色に近い灰色系の塗装になっている。
↑ 2022年12月4日の防災フェスタ日には、木更津駐屯地で初めての3機同時フライトを実施、2号機の他に7号機/9号機も豪快なフライトを見せた。
↑ 2022年11月30日 防災フェスタの予行演習で飛行したV-22/91702、陸自の2号機。木更津港側からの垂直離着陸モードでのランディングである。
↑ 天気が良ければ木更津から東京湾方面を飛行するオスプレイの背景には富士山もはっきりと見える。
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↑ 展示飛行を終え、木更津駐屯地へ着陸する2機のV-22/91709とV-22/91707。
↑ 木更津駐屯地を抜け東京湾上を固定翼モードでフライパスするV-22/91709
Wings
↑ 上述したようにV-22が木更津基地で3機同時フライトするのは、この日が初めてだそうで多くのギャラリィが撮影に訪れた。悪友フニュ君はVIP?として何と木更津駐屯地内で撮影しており、何とも羨ましいのである。
↑ 他のヘリ部隊と速度が大きく異なる為か、V-22は最初に離陸をして、戻って来るのはシンガリを務めた。CH-47群の後方に右旋回をしながらアプローチするV-22が見える。12月4日